商品・サービスの理解度を高めるマンガ活用法

マンガと文章で理解度が高いのはどっち

「文章」と「マンガ」理解度が高いのはどちらか?

「同じ内容をマンガで伝えた場合と、文章で伝えた場合、理解度が高くなるのはどちらだと思いますか?」

そんな理解度に関する実験が愛知教育大学の研究で齋藤ひとみ氏[1]によって行なわれました。

実験では愛知教育大学の学生2~4年生計38名が参加。学習教材および理解度を確認するテスト、被験者の主観的な印象を調査するためのアンケートが実施されました。

学習教材は、インターネットで提供されているマンガが使用され、そのマンガとマンガのセリフをそのまま文章化したものを被験者に提示します。

被験者はマンガもしくは説明文を黙読し、その後要約の作成を行ないます。要約は「図」か「箇条書き」の2つの形式で行なわれました。

まとめると下記4つの条件での理解度のテストが実施されたことになります。
  1. マンガ×図
  2. マンガ×箇条書き
  3. 説明文×図
  4. 説明文×箇条書き
提示形式を「マンガ」か「説明文」、そして要約作成形式を「図」か「箇条書き」で示しています。
どの組み合わせが最も正答率が高かったのか?結果は下記の通りです。

提示形式と要約作成形式の違いによる理解度テストの結果

理解度テスト

まず、マンガ×図の組み合わせによる正答率が0.68と低い結果になりました。

この結果は、他の条件とは異なり、まとまった文章を読む、書くという行為が含まれていないことが原因として推測できます。マンガや図は、全体把握に有効であり、細かい部分を捉えるのに有効な説明文や箇条書きとは性質が異なるため、正答率が低下するのは自然な結果だったと考えらえます。

注目したいのは「マンガ×箇条書き」です。「説明文×図」「説明文×箇条書き」と同等の正答率となっています。

これは「マンガ」に箇条書きを組み合わせることで、「マンガ」も「説明文(文章)」同等に細かい部分を伝えるのに有効であることを示しています。

この結果から理解度を高める情報の伝え方としては「マンガ×箇条書き」「説明文×図」「説明文×箇条書き」のいずれかの形式にすると有効であることが伺えます。

「それなら説明文×図を使えば、マンガを使う必要はないのでは?」と思うかもしれません。

しかし、上記はあくまで学生の協力を得た実験結果です。つまり学生は受動的にテストを受けています。マンガも説明文もテストのために読まされているという状態です。

通常ビジネスにおいてターゲットに情報を伝える手段は、広告、Webサイトのコンテンツ、ランディングページ、オウンドメディア、チラシやパンフレットなどになります。

では、それらのコンテンツを実験に参加した学生のように、ターゲットは全て読むでしょうか?

つまりビジネスにおけるコンテンツは「ターゲットに能動的に読んでもらう」必要があります。

では、能動的に読んでもらうには、マンガと説明文どちらが読まれやすいか?ということです。

弊社ではそこを明確にするため、下記のアンケートを実施しました。

文章とマンガについてアンケートを実施

アンケートは2017年11月に100名に対して実施。回答ありを集計しグラフ化しています。

Q.下記のマンガと文章を読んでから回答をお願いします。
マンガと文章

 

Q.「4コマ漫画」と「文章」を見てどちらが目に留まりますか?
目に留まりやすいのは

圧倒的にマンガが目に留まるという結果になりました。

人間の脳は文字よりも画像を先に認識します。文章と画像が並んで配置されていた場合、まず画像を見るということです。マンガも画像として認知されることから目に留まりやすいと考えられます。

さらに日本人にとって「マンガは文化」であり、子どもから大人まで親しまれています。それによりマンガは目に留まりやすいだけではなく、抵抗なく読んでもらいやすいという特徴もあります。

その裏付けとなる下記のような結果も出ました。
Q.「4コマ漫画」と「文章」のどちらを読みたいと思いますか?

どちらを読みたいか

文章よりも4コマ漫画の方が読みたいと思う人が多い結果となりました。

以上の結果から、マンガは文章よりも目に留まりやすく、かつ読まれやすいと言えます。

さらに、理解度についてのアンケートも実施しました。

下記のマンガを読んでから回答をお願いします。

マンガ

Q.上のマンガは口臭サプリメントを紹介しています。マンガを読んでどのような口臭サプリメントか理解できましたか?

理解できたか

 

Q.マンガは商品理解に最適だと思いますか?
商品理解に最適か
マンガであっても十分に商品・サービスの理解度を高めることができるという結果になりました。

さらに先に述べた齋藤ひとみ氏[1]の実験において実施された「マンガと説明文のどちらが理解しやすかったか」というアンケート結果が下記です。

30:4と圧倒的にマンガの方が理解しやすいと答えています。

以上のような理解度に関するアンケート結果では、マンガは理解しやすい表現形式であると考えている人が非常に多いことを示しています。

よって、商品・サービス理解にマンガを活用することは有効であると考えられます。
参考文献
[1]齋藤ひとみ, ʻ学習内容の理解における提示形式と要約作成形式の効果ʼ, 愛知教育大学研究報告, 教育科学編. 2008, 57, p. 167-172.
[2]向後千春, ʻPA205 学習マンガにおける学習内容とストーリーの記憶ʼ, ⽇本教育⼼理学会総会発表論⽂集, vol. 35, p. 38, 1993.
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