マーケターが一番読んでいるマンガは何か!企業のマーケティング担当者100人に聞いた「オススメしたいマンガ」

皆様には「人生を変えた書籍」「自分のバイブルと言える書籍」はありますでしょうか?
マンガは幼少期から数多くの人が触れる日本の文化です。
小学生では進研ゼミのマンガを読み、中高生では週刊誌の話題で盛り上がる。
大学生、あるいは社会人になって初めてマンガの大人買いをしたなんて人もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は企業のマーケティング担当者に「オススメしたいマンガ」をお伺いし、
その中から票が多く集まった作品、マーケティングに活かされている作品を厳選しました。
果たしてマーケターがオススメするマンガはいったい何なのでしょうか?
不朽の名作や今話題の人気作まで盛り込んでみました。
皆様にとって新しいマンガとの出会いがあればと思います。

第1位:キングダム

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舞台は、春秋戦国時代(紀元前8〜3世紀)の中国。
のちに秦の始皇帝として中華統一を果たす若き秦王・嬴政(政)と、身寄りのない孤児から、将軍へと成り上がっていく信。
二人の主人公が、「中華統一」の夢を実現していく様子が、史実を元に描かれています。

「戦略と戦術の違い」「ビジョンとはなにか」など、ビジネスマンとして参考になる描写も多く描かれています。
作者の原先生が、サラリーマン時代に経験した「組織」の美学を作品に取り入れているためです。
他の日本を代表するマンガと比較してもビジネスマンからの支持が圧倒的に多いこのマンガが今回のアンケートでは1位を獲得する結果となりました。

第2位:SLAM DUNK


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主人公の不良少年桜木花道の挑戦と成長を軸にしたバスケットボールマンガです。
マンガでありながらもリアリティーを追求してバスケットボールの魅力をたっぷりと伝えてくれる王道バスケ漫画と言えるでしょう。

1ページを丸ごと使った見開き絵や、セリフを一切描かない動的描写など当時のマンガとしては異質とも言える描写方法をしており、
後のスポーツ漫画やバトル漫画にも影響を及ぼす緊張感の描き方が特徴的です。

「スラムダンクが始まったことで、日本のバスケ人口が増えた」と言われ、サッカーや野球に比べると取り上げられることの少なかった当時のバスケットボール業界そのものに大きな影響を与えた不朽の名作です。

第3位:ONE PIECE


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海賊王を夢見る少年モンキー・D・ルフィを主人公とする、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を巡る海洋冒険ロマン。
夢への冒険・仲間たちとの友情といったテーマを前面に掲げ、バトルやギャグシーン、感動エピソードをメインとする少年漫画の王道を行く物語として人気を博しています。
また、ヒーローズジャーニーのお手本のような圧巻のストーリー構成が特徴的で、ジャンプの三大原則といわれる「友情・努力・勝利」を詰め込んだかのような作品です。

第4位:進撃の巨人


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圧倒的な力を持つ巨人とそれに抗う人間達との戦いを描いたダーク・ファンタジー漫画。

組織化された軍と戦術、現実の科学技術をモチーフとした装備などの軍事設定が盛り込まれ、架空戦記のような硬派な展開が主になっています。
少年漫画にありがちなバトル漫画の枠に収まらず、そもそもの世界設定に謎や伏線を散りばめている本作品は、読者の想像を掻き立てる複雑で難解な世界観で構成されています。

第5位:鬼滅の刃


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大正時代を舞台に主人公が鬼と化した妹を人間に戻す方法を探すために戦う姿を描く和風剣戟奇譚。
映画化等を含めた作品全体での経済効果は2,700億円とも言われており、一大ブームを巻き起こしました。

本作品の特徴的な部分として、「家族愛」「兄弟愛」を中心に描いていることが挙げられます。敵味方関係なく登場人物一人一人にスポットが当てられ、敵であるところの「鬼」も愛を持った存在であることが描かれています。美しい愛と悲哀で描くこの作品は、単純な勧善懲悪で片付けることができないマンガとして他ジャンプ作品とは一線を画しています。

番外編

その壱:GIANT KILLING


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元プロサッカー選手の監督が主人公の珍しいサッカー漫画。

タイトルの通り、落ちぶれたクラブチームがのし上がっていく様をスピード感を持って描いています。
主人公である達海の采配やマネジメントが本作品の肝であることはもちろんですが、監督・選手・オーナー・広報・サポーターなどチームに携わる全ての人たちに焦点を当てたまさにクラブチーム全体が主役のマンガと言えます。
サッカーがチームスポーツであること、思考の言語化が必要であることなどからサッカーマンガはビジネスに活かせる点も多いです。
今回のアンケートでもGIANT KILLINGの他にエリアの騎士、ブルーロック、アオアシなど数多くのサッカー漫画に票が入りました。

その弐:チ。地球の運動について


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「マンガ大賞2021」にて2位にランクインした話題作。
15世紀前半のヨーロッパを舞台にしており、当時タブーとされていた「地動説」の研究に命を懸けた人々を描いた物語。
世間を支配する「c教」に背く異端者は拷問や火あぶりなどが当たり前とされていた時代、「天動説」に異議を唱え、時代を動かそうとした者たちの奮闘が描かれています。
序盤だけ読むと「グロいマンガ」なのかという印象を受けますが、読み進めていくうちに狂気と熱量に引き込まれていきます。
ストーリーへの引き込み方は話題になるだけあります。必読です。

その参:魁!!男塾


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行き場の無くなった不良少年たちを全国から集め、過激なスパルタ教育を施す男塾。そこに籍を置く塾生たちの根性や友情、死闘を描く物語。
初期はギャグ漫画であったが、途中から上級生との決闘、ライバル学校との抗争、格闘トーナメントなど、バトル中心の展開へとシフトしていった。
男臭さが特徴的なタッチは広告マンガのタイアップにも適しており、男性向けのプロモーションとして使われることが多いです。

その肆:BEASTARS


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擬人化された肉食獣と草食獣が共存をする全寮制の学校「チェリートン学園」を舞台とする物語。

実は肉食獣は草食獣を食べたいという「本能」を抑え込んで理性を保った学園生活を送っている。
しかしそんな中、とある草食獣が「食殺」されるという事件が起き、物語は始まる。
肉食と草食という独自の設定だからこそ起こる、葛藤やタブーを描いた群像劇。
動物の擬人化なのにとても共感できる、引き込まれると話題になり
マンガ大賞2018に輝いたオススメの一作。

いかがでしたでしょうか。
マーケター100名にご協力いただき、延べ152作品の投票がありました。
その中でも投票数が多かった作品トップ5と、番外編として注目作品をご紹介させていただきました。
マンガは疑似体験がしやすいコンテンツだと言われています。
疑似体験というのは、作中の登場人物に自己を投影して本当にその境遇に置かれたような感覚になることを言います。
自分の置かれている状況とマンガの作中の状況を重ね合わせることで登場人物に共感できるわけです。
また、少し学問的な話にはなりますが、
マンガはイラストと文字の両方を情報として取り入れているため、右脳と左脳を同時に使うことに繋がり、長期記憶にも残りやすいと言われています。
マンガには「長期記憶に残りやすく、自己投影をしやすい」という特徴があるわけです。
実際、マンガの名言が頭の中に残っている方も多いのではないでしょうか。
近年だと『鬼滅の刃』の大ヒットが印象に新しいマンガ業界。
電子コミックが増えてきている世の中では、通勤時間や就寝前などのいわゆる「すき間時間」に楽しみやすい娯楽としてマンガがより一層の広がりを見せています。
また、コロナ禍の巣ごもり需要の影響もあって電子コミックの利用ユーザーは拡大、
コミック全体の市場規模も拡大傾向にあります。
そんな情報伝達手段としても優れ、認知度・受容性の高いマンガコンテンツはビジネスにおけるプロモーションとしても莫大な力を発揮します。
娯楽だったマンガがマーケティング施策として使われ始めています。
「自社のプロモーションに使えるかもしれない」
そんな見方でマンガを読むとまた新しい発見があるかもしれません。
是非気になった作品がありましたら読んでみてくださいね。


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